ごあいさつ
ギャラリー
▲3五桂 △1四玉 ▲2五銀 △1三玉 ▲2四銀 △1四玉
▲1五飛 △2四玉 ▲2五飛 △1四玉 ▲2三飛成 △1五玉
▲2五馬まで13手詰
富士塚
年賀詰の題材を新年の季語に求め、「初富士」(初形「山」)を連作した。初手▲1五桂は△1四玉で逃れ。2手目△同香は▲3三飛以下早い。3手目▲2五銀から▲2四銀の活用が狙い。9手目▲2五飛で詰み形が見える。
富士と呼ぶには小さく、せいぜい富士塚だろうか。東京・将棋会館隣の鳩森八幡神社には、都の有形民俗文化財「千駄ヶ谷の富士塚」がある。(2021/01)
▲3七馬 △5三玉 ▲5四歩 △6二玉 ▲6三歩 △同 玉
▲6五竜 △5二玉 ▲5三歩成 △同 玉 ▲6四竜 △5二玉
▲5三歩 △5一玉 ▲1五馬まで15手詰
初富士(大)
2021年の年賀詰・その2(中級者向け)。前局(初富士(小))より一回り大きな富士。私にしてはワイドな図となった。変化がかなりややこしく、例えば4手目△5二玉は▲3二竜△6一玉▲6二歩△7二玉▲8二馬以下同手数で駒が余る。
作者は初形と詰め上がりの対比に可笑しみを感じるが、詰キストには不動駒だらけの凡作と映るだろう。(2021/01)
▲5五桂 △5二玉 ▲4二香成 △同 玉 ▲4三桂成 △5一玉
▲5四竜 △4一玉 ▲5二竜 △3一玉 ▲3二成桂まで11手詰
初富士(小)
2021年の年賀詰・その1(初級者向け)。題材を季語に求め、歳時記を引いた。独楽や羽子板などは先例があまたとありそう。初富士はめでたさも申し分ない。
初手▲5五桂がひらめいた人はすんなりと解けたかもしれない。初手▲5三とも詰みそうに見える。こちらが浮かんだ人はやや手間取っただろうか。以下△同玉▲6五桂に△5二玉や△6二玉で少し足りない。(2021/01)
▲3三飛 △2四玉 ▲3四飛打 △2五玉 ▲2三飛成 △1六玉
▲1五金 △同 玉 ▲1四飛まで9手詰
ウイルス対策
コロナ禍の折、「密」ではない「疎」な形を目指した。ウイルス(1七馬)を避けながら、玉を隔離へと導く。7手目▲1五金が決め手。打った駒が動き、まずまずだろう。
4手目△1五玉は▲1三飛成以下同手数駒余り。なお2手目△1四玉も▲3四飛打以下作意手順で詰む(変同)。「時事詰将棋」なるジャンルを目指すには、いかんせんスキル不足か。(2020/05)
▲2二金 △同 玉 ▲2一飛 △同 玉 ▲3二銀 △同 玉
▲4一角 △2一玉 ▲3二銀 △1一玉 ▲2一金 △1二玉
▲2三銀成 △2一玉 ▲3二角成 △1一玉 ▲2二成銀まで17手詰
水際対策
コロナ禍に見舞われた2020年。2月、大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」が横浜に停泊した頃は、まだ対岸の火事に思えたが。このときの検疫の杜撰さがケチのつき始めだった。
詰将棋の解図も水際対策が肝心。玉をむざむざと大海に逃してはならない。これを踏まえれば、序の捨駒もそれほど難しくないだろう。7手目▲4一角で詰み形が見えてくる。(2020/03)