ごあいさつ
ギャラリー
▲2二金 △1三玉 ▲1二金 △2三玉 ▲1四銀 △同 玉
▲3四竜 △1五玉 ▲2四竜 △1六玉 ▲1七歩 △同 玉
▲2八銀 △1八玉 ▲2七竜 △2九玉 ▲3七銀 △3九玉
▲2八竜 △4九玉 ▲4八竜まで21手詰
初形「十」
2015年の年賀詰。「佐伯九段将棋サロン」の10周年を祝した。この頃から作風を曲詰に求めることが増えた。盤面はシンプルだが、なかなかの曲者。14手目△1六玉は▲2七竜△1五玉▲2四銀不成△1四玉▲1三金まで(2手早詰)。
序の4手が必要かつ周到な下準備。単に初手▲1四銀とすると、上の変化手順で最後▲1三金とできず、逃れる仕掛けになっている。(2015/01)
▲1二金 △同 玉 ▲1三歩 △同 桂 ▲2二飛成 △同銀上
▲2一銀 △1一玉 ▲1二香まで9手詰
穴熊
「もしもプロ棋士のようにサインを頼まれたら、何と揮毫(きごう)しますか」。色紙に書いて持ち寄ることを企画したときに作った。盤面3×3。穴熊と石垣のダブル趣向である。実際に頼まれるはずもないが、いいネタがストックできたことに満足した。
3手目▲1四香は△1三歩合で不詰。6手目△同銀上は△同銀引も以下同じ(変化同手数)。大目に見られたい。(2014/07)
▲3二竜 △1一玉 ▲3三馬 △同 桂 ▲3一竜 △2一合
▲2三桂まで7手詰
竜馬がゆく
攻め駒は竜と馬の2枚のみ。初手は何通りもあるが、果たしてどれほど迷ってもらえるものなのか。あるいは秒読みできちんと詰める人の割合は。
見覚えのある収束。同一作の心配がよぎる。その頃ブラウザ上でチェックできる検索サイト(「空気ラボ」)が公開された。結果はセーフ。但し同じタイトルの名作はいくつもあるはず。そこはとても気恥ずかしく申し訳ない。(2014/06)
▲2一角成 △同成銀 ▲1二銀 △同 玉 ▲2三金 △1一玉
▲2一銀成 △同 玉 ▲2二銀まで9手詰
電話今昔
初形は昔懐かしい黒電話の受話器のフォルム。(2枚の成銀はお見苦しい限りだが)。手なりで進めると、詰め上がりは縦一文字に。これを今時の携帯電話(スマートフォン)に見立てた。タイトルの所以である。
初形と詰め上がりの双方を形で表す趣向を「立体曲詰」と呼ぶらしい。不動駒はなく清涼詰(ミニ煙詰)。まずは作れたことを喜びたい。(2014/03)
▲1七角 △2九玉 ▲1九金 △同 玉 ▲3九角 △2九玉
▲1九飛まで7手詰
入玉
入玉模様の玉を捕まえるのはなかなか骨が折れる。詰将棋には入玉形に好作が多いとか。私は全く解く気が起こりませんけどね。
創作の動機は年賀詰。初形2七玉(平成27年)や2八玉(同28年)を念頭に、なるべく平易なものを目指した。手としては3手目▲1九金くらいだろう。詰め上がり図、「これで詰んでる?」と目をパチクリさせてもらえれば本望だ。(2014/02)