ごあいさつ
ギャラリー
▲3八銀 △1九玉 ▲4八金 △2八玉 ▲2九飛 △1七玉
▲2七飛 △1八玉 ▲2九角 △1九玉 ▲1七飛 △2八玉
▲1八飛 △3九玉 ▲4九金まで15手詰
自陣一文字
谷川浩司十七世名人がコラムで「未完成でも不完全でも、とにかく図面に残しておく」ことを勧めていた。これに倣い、ボツ作の再利用を試みた。
原図(別の初形曲詰)は駒数が多く、花駒もあった。そこで9段目だけを残し持駒を変えると、あら不思議、偶然にも完成していた。自陣の一文字。年賀詰にも使えそう。玉の逃げ惑うさまがユーモラスだ。(2023/02)
▲3一角成 △2二歩合 ▲2三歩成 △同 玉 ▲3二馬 △1二玉
▲1三歩 △同 玉 ▲1五飛 △2四玉 ▲2五金まで11手詰
初形「5」
2023(令和5)年の年賀詰。初形「5」。ローマ数字のⅤを模した。年賀詰は難し過ぎてはいけない。私の賀状を受け取ったレッスンの受講者が、少し悩んで解けるくらいがちょうどいい。
初手▲2三金は△1四玉、▲1五飛は△2四玉で逃れ。▲3一角成で応手を伺う。2手目歩以外の合駒は▲同馬以下早い。3手目▲2三歩成に気づけば、あとはスムーズだろう。(2023/01)
▲1四桂 △同 歩 ▲1三銀 △同 桂 ▲2一飛 △同 玉
▲3三桂 △2二玉 ▲2一飛 △3三玉 ▲2四金 △同 歩
▲2三金 △同 金 ▲同飛成 △同 玉 ▲3五桂 △3二玉
▲4二金 △同 金 ▲同 と △同 玉 ▲4三銀 △5三玉
▲5四銀成 △5二玉 ▲4三桂成 △6一玉 ▲6二金 △同 玉
▲6三成銀 △7一玉 ▲7二歩 △6一玉 ▲5二成桂まで35手詰
名局をオマージュ
米長邦雄永世棋聖の名局。1987年のA級順位戦・対加藤一二三九段戦は、井口昭夫氏による観戦記が栄えある第1回将棋ペンクラブ大賞に輝いた。最終譜、米長さんの鮮やかな詰めの描写が秀逸だ。その序▲1四桂△同歩▲1三銀をオマージュして練ってみた。
左辺の2枚(余詰消し)は見苦しい限りだが、少し前なら未完のまま投げ出していただろう。(2022/08)
▲2二銀 △同 玉 ▲1三銀 △同 桂 ▲3一角 △同 金
▲同飛成 △同 玉 ▲2二銀 △同 玉 ▲3四桂 △3一玉
▲4二金 △2一玉 ▲3二金 △同 玉 ▲3三銀 △3一玉
▲4二桂成 △2一玉 ▲3二成桂 △1二玉 ▲2二銀成まで23手詰
テレビ棋戦のワンシーン
テレビ棋戦で表示されるAI評価。自玉に必至が掛かるや、評価値は99対1。敵玉に詰みありと。けれど長くて難しそう。途中詰みを逃したが、相手も逃げ方を間違えて辛勝…。形勢の針はジェットコースターのごとく乱高下した。
そのときの局面をもとに作った。(但し手順はまったく異なる)。美濃崩し。11手目▲3四桂に至るまでの序がやや珍しいだろうか。(2022/08)
▲4三桂 △2一玉 ▲2二銀 △1二玉 ▲1一銀成 △1三玉
▲2四角成 △2二玉 ▲2三馬 △同 玉 ▲1二角 △1三玉
▲1四歩 △2二玉 ▲2一角成 △2三玉 ▲1二馬まで17手詰
続きがあった
前局(「実戦あるある」)を作った数日後、1路左にずらしても詰むのではと思いついた。結果は想像以上に幸いした。2手目△4一玉は前局の手順で早詰となる。
△2一玉には手なりで追い、9手目▲2三馬から▲1二角と打ち換える。13手目▲1四歩が値千金。このように前局には続きがあった訳だが、取り下げをしない甘さが私らしい(笑)。(2022/05)