ごあいさつ
ギャラリー

▲2六飛 △2五歩合 ▲同 飛 △同 桂 ▲3三角 △1三玉
▲1四歩 △2三玉 ▲1五桂 △1二玉 ▲3四馬 △2一玉
▲2二歩 △1一玉 ▲2三桂不成△1二玉 ▲1三歩成 △同 玉
▲2四角成 △1二玉 ▲3一桂成 △2二玉 ▲3二成桂 △同 玉
▲4三歩成 △2一玉 ▲3二と △同 玉 ▲2三馬右 △3一玉
▲4一香成 △2一玉 ▲4三馬 △1一玉 ▲3三馬左 △2一玉
▲2二馬左まで37手詰
初形「P」
私の筆名は「ピリ辛流」。初形「P」も一局手元に置きたい。素案を攻方4三角4四角とし、あれこれ加減した。AIの助けを借り、長手数に仕上がったことをうれしく思う。
序の3手が最初にして最大の山場。初手から▲2五歩△同桂は詰まないのも不思議な感じだ。6手目△2三玉は▲1五桂△1三玉▲1四歩△1二玉で作意手順に戻る(変同)。(2023/05)

▲3四角左成△同 桂 ▲4三飛まで3手詰
初形「H」
私の名前のイニシャルは「H.H.」。子供の頃は少し恥ずかしい思いもした。これまでアルファベットの初形曲詰をいくつか作ったが、自分用にも一局ストックしておこう。
飛車で追い回す素案をあれこれ練った。余詰の沼から抜け出せず、いっそのこと…と本図に落ち着いた。これなら名刺の裏に刷っても、将棋が分かる人には解いてもらえるだろう。(2023/05)

▲5三馬 △7二玉 ▲8二桂成 △同 玉 ▲7三桂成 △9一玉
▲9二歩 △8一玉 ▲7二成桂まで9手詰
初形「R」リメイク
新元号「令和」の発表を機に、初形「R」を作った(拙著「初詣」第29番)。いびつな形が何とも恨めしく、今回リメイクを試みた。
駒を入れ替えたり、上下左右に動かしたり、試行錯誤してようやく完成した。馬筋を通す、香筋を通す、いずれを優先するなど、案外紛らわしいかもしれない。6手目△8一玉は▲7一馬以下同手数駒余り。(2023/05)

▲2二と △同 玉 ▲3四銀 △3二玉 ▲2三飛成 △4二玉
▲4三銀成 △5一玉 ▲5二成銀 △同 玉 ▲5三竜 △6一玉
▲6二竜まで13手詰
初手のみ
7年ほど前の作品。当時お蔵にしていたが、理由ははっきりと思い出せない。人間は年を取るにつれ、自分に甘くなるようだ。
初手▲1六飛や▲3四馬は逃れ。大事そうに見えると金を▲2二とと捨てる。3手目▲3四銀と開き、以下追い詰め。初手のみ。麻雀なら1翻1,000点の上がり(評価)だろうか。清涼詰が付くから2,000点か。(2023/02)

▲3八銀 △1九玉 ▲4八金 △2八玉 ▲2九飛 △1七玉
▲2七飛 △1八玉 ▲2九角 △1九玉 ▲1七飛 △2八玉
▲1八飛 △3九玉 ▲4九金まで15手詰
自陣一文字
谷川浩司十七世名人がコラムで「未完成でも不完全でも、とにかく図面に残しておく」ことを勧めていた。これに倣い、ボツ作の再利用を試みた。
原図(別の初形曲詰)は駒数が多く、花駒もあった。そこで9段目だけを残し持駒を変えると、あら不思議、偶然にも完成していた。自陣の一文字。年賀詰にも使えそう。玉の逃げ惑うさまがユーモラスだ。(2023/02)