ごあいさつ
ギャラリー
▲1二金 △同 玉 ▲1三歩 △同 桂 ▲2二飛成 △同銀上
▲2一銀 △1一玉 ▲1二香まで9手詰
穴熊
「もしもプロ棋士のようにサインを頼まれたら、何と揮毫(きごう)しますか」。色紙に書いて持ち寄ることを企画したときに作った。盤面3×3。穴熊と石垣のダブル趣向である。実際に頼まれるはずもないが、いいネタがストックできたことに満足した。
3手目▲1四香は△1三歩合で不詰。6手目△同銀上は△同銀引も以下同じ(変化同手数)。大目に見られたい。(2014/07)
▲3二竜 △1一玉 ▲3三馬 △同 桂 ▲3一竜 △2一合
▲2三桂まで7手詰
竜馬がゆく
攻め駒は竜と馬の2枚のみ。初手は何通りもあるが、果たしてどれほど迷ってもらえるものなのか。あるいは秒読みできちんと詰める人の割合は。
見覚えのある収束。同一作の心配がよぎる。その頃ブラウザ上でチェックできる検索サイト(「空気ラボ」)が公開された。結果はセーフ。但し同じタイトルの名作はいくつもあるはず。そこはとても気恥ずかしく申し訳ない。(2014/06)
▲2一角成 △同成銀 ▲1二銀 △同 玉 ▲2三金 △1一玉
▲2一銀成 △同 玉 ▲2二銀まで9手詰
電話今昔
初形は昔懐かしい黒電話の受話器のフォルム。(2枚の成銀はお見苦しい限りだが)。手なりで進めると、詰め上がりは縦一文字に。これを今時の携帯電話(スマートフォン)に見立てた。タイトルの所以である。
初形と詰め上がりの双方を形で表す趣向を「立体曲詰」と呼ぶらしい。不動駒はなく清涼詰(ミニ煙詰)。まずは作れたことを喜びたい。(2014/03)
▲1七角 △2九玉 ▲1九金 △同 玉 ▲3九角 △2九玉
▲1九飛まで7手詰
入玉
入玉模様の玉を捕まえるのはなかなか骨が折れる。詰将棋には入玉形に好作が多いとか。私は全く解く気が起こりませんけどね。
創作の動機は年賀詰。初形2七玉(平成27年)や2八玉(同28年)を念頭に、なるべく平易なものを目指した。手としては3手目▲1九金くらいだろう。詰め上がり図、「これで詰んでる?」と目をパチクリさせてもらえれば本望だ。(2014/02)
▲1二金 △同 玉 ▲1三金 △同 玉 ▲1四金 △同 玉
▲2四金 △1五玉 ▲2五金 △1六玉 ▲2六金 △1七玉
▲2七金 △1八玉 ▲2八金まで15手詰
流鏑馬
2014年の年賀詰。干支のうまにちなんだ。持駒金4枚の趣向。初手から3連続で玉頭に打ち捨て、下へ下へと引きずり込んで収束する。5手目▲2四金は△1二玉▲2三金打△2一玉で不詰。
「ひふみんアイ」を使い、玉方から見るとどうか。1一の玉が、次々と金的を射て、1筋を一直線に駆け上がる。タイトル「流鏑馬(やぶさめ)」とは、なかなかの見立てと自負している。(2014/01)