ごあいさつ
ギャラリー

▲2六銀まで1手必至
容易にして難解
正解は容易か。されど①△1四歩②△2三桂③△2五金など、有力な受けのそれぞれについて、寄せ(詰み)を読まなくてはならない。
①は▲3五銀打△1三玉▲1一飛成△1二角合▲2四銀以下、②は▲3五銀左△同銀▲2五銀打△同桂▲4二馬以下、③は▲3三飛成△同玉▲4四銀△2四玉▲1六桂以下が一例。いずれも図から13手を要する。(2021/03)

▲3四竜 △1三桂 ▲1二金まで3手必至
切り返し
初手▲3四竜には△1三桂が唯一の受け。▲1二金と桂取りに打てば、次の▲1三金以下の詰めろが受からない。 金子タカシ氏(必至作家)いわく、必至には5種類の決まり形があり、本局のそれは「切り返し」に該当する。思えば相撲に興じた子供時代、切り返しは得意技の一つだった。
初手、3手目ともに結構な紛れがある。難易度はいかほどだろうか。(2020/11)

▲1二角まで1手必至
金は詰み、角は…
次の▲2一角成と▲2三角成の詰めろが受からない。持駒が金なら▲1二金以下習いのある5手詰。角なら…というからくりである。同一作があったらごめんなさい。
詰将棋の名作には必至問題の手掛かりが多く潜んでいるに違いない。(ほじくる人は少なそうだが)。初手▲3四角や▲4一角は△2七飛で逃れ。▲4三角は△7七角成で逃れる。(2020/09)

▲2一歩成 △1二玉 ▲2二角まで3手必至
十字架
「平成30年度 創作必至特集号Ⅱ」掲載作。次の▲1一とが受からない。必至図「十」十字架。玉の磔(はりつけ)は必至図にふさわしい(笑)。以下△5一飛は▲1一と△同飛▲同角成△同玉▲2一飛△1二玉▲2二飛成まで。
初手▲3三角は△1二玉▲2四角成△同歩▲2一歩成△2三玉で逃れ。初手▲3一角は△1二銀で逃れ。3手目▲3一角は△7七角で逃れる。(2018/12)

▲2三角成まで1手必至
身の程を知る
前年に続き「平成30年度 創作必至特集号Ⅱ」(将棋を孫に伝える会)に掲載された。1二角はそこにいることが寄せの妨げになっている。自ら退けば、次の▲1二金が受からない。身の程を知る。立場や状況をわきまえる。私生活でもかくありたい。
初手▲3四角成は△2二玉で逃れ。初級者に初手▲3二金と指す人が複数いた。△2七飛で逃れる。(2018/12)