ごあいさつ
ギャラリー

▲3二と寄 △1二玉 ▲2一角 △1一玉 ▲2二と △同 角
▲1三歩まで7手必至
寝取りの手筋(仮)
5手目▲1二歩は打歩詰。そこで▲2二とと捨て、△同角に▲1三歩と垂らせば受けがない。打歩詰に必至あり。
▲2二と~▲1三歩の名調子。相手の駒を動かし、動いた元の場所にチョン。必至問題でときどき見掛ける気がするが、何か呼び方などあるのだろうか。仮に「寝取りの手筋」と名づけてみよう(笑)。必至図から△1三同角は▲1二歩△2二玉▲3二とまで。(2023/04)

▲2二銀 △1二玉 ▲2一金 △1五角 ▲1四歩まで5手必至
打歩詰に必至あり
3手目▲2一金は▲1三歩以下の詰めろ。受けなしと思いきや、△1五角が打歩詰に誘う佳手。これには▲1四歩と垂らせば今度は受けがない。
「打歩詰に必至あり」。原理をシンプルかつコンパクトに表現できたと思う。詰将棋(「打歩詰に詰みあり」)と比べると、難易度はいかほどか。必至図から△2四角は▲1一銀成、△2四歩は▲1三歩成まで。(2023/04)

▲2四金 △同 玉 ▲1三角 △1四玉 ▲3五角成まで5手必至
ワンス・モア
「打ってすぐに動かす」。この軽やかな手筋を、詰将棋の大家・村山隆治氏は著書で「ワンス・モア(連続移動)」の攻めと紹介している。
古典に銀を打って引っ繰り返る(▲2三銀~▲3四銀成)有名な必至図がある(図面略)。本局はこれを角で応用したもの。類似作は山ほどあるだろう。必至図から△1六歩は▲1三馬引△1五玉▲1四金以下詰み。(2023/04)

▲2二金 △同 玉 ▲3三銀不成△1二玉 ▲2四銀成まで5手必至
創作の手掛かり
創作の手掛かりを①実戦と②既存作品の鑑賞に求めている。②が増えるのも考え物。俳句の作り始めに歳時記を眺めるようなものだろう。
初手▲2一金は詰めろになっていない。最終手は▲2四銀不成でもいい。必至図から△2四同歩は▲1三歩以下、△3二角は▲1三銀成以下、△4三角(以遠)は▲1三桂成△2一玉▲2二成桂△同玉▲3三歩成以下詰み。(2023/03)

▲2四桂 △同 角 ▲2二銀引成△1三玉 ▲3四角まで5手必至
改悪の典型
必至問題を作る人は全国にどれくらいいるだろう。100人、それとも300か。端くれとしては、その中に入っていることをまずは誇りに思いたい。
世にある作品をくまなく見ている訳ではないが、勝浦修九段のそれにはクールで惹かれるものが多い。本局は氏の作を2手逆算したもの。オリジナルを汚す改悪の典型だろう。3手目は▲2二銀上成でもいい。(2023/01)